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特殊な構造が施された江戸期の稀少な袖笙

袖笙 無節煤竹管


全長34センチの鳳笙袖管です。銀金具。頭鏡面は水牛角。竹管は煤竹で笙では珍しい無節。表面に生漆塗りが施されています。枕、錦袋、錻力(ぶりき)塗筒、木箱付き。金具の意匠から明治以前の製作品と思われます。



笙専門の職人の元にて、帯〆直し、竹の内外クリーニングを含む洗い調律済み。

頭には秋草の蒔絵が施されていましたが、剥がれが進行していたため、漆職人の元にて黒漆にて塗り直しました。金具類も表面の変色が著しい状態でしたので磨き直しています。

また、八ヶ所に割れの補修痕が見受けられます。(現状では問題ありません。)

用いられている竹管が非常に細く、千と比の隙間も狭いので、指の太い方は演奏が厳しくなります。竹は現状よりも削ることは出来ません。予めご了承ください。




袖に入ることから、袖管、袖笙と呼ばれる小さい鳳笙です。入荷品は袖笙のなかでも極めて特殊な作りが施されています。まずは外観ですが、写真をご覧の通り、袖管によくあるずんぐりとした達磨管ではなく、本寸の鳳笙をそのままスケールダウンしたスマートなフォルムです。鏡面の直径もふた回り程度小さめ。おそらく、その形を具現化するために極めて細い節無で組んだものと思われます。


また、今回出品の袖笙のもっとも珍しい施しは、一の竹管(低シ音)と乞の管(低ラ音)には、普通の袖笙にある内側の継管(低い音を出すための長さを確保するための延長管)が見当たりらない点。

長年笙を扱っている方でも、この構造で作られた袖管をご覧になった方は殆ど居ないのではないでしょうか。御購入戴いた方には、その秘密をお伝え致します。(下記の写真がヒントです。)それにしても、いにしえの雅楽器職人は手の混んだことをしたものです。



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営業時間:11時〜20時 (毎週水曜定休)
お店の場所:JR山手線新大久保駅から徒歩2分、大久保駅南口から徒歩3分
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