『こんなに新しくて綺麗なのに、琴ってこんなに安くなっちゃうんですね!!』
確かに、和楽器の中でも特に三味線や琴の中古品は、管楽器の中古市場を知っている方々の感覚からすると極端に安価です。
新品で80万円の高級箏が製作から10年も経っていないのに4分の1。
私も管楽器の中古販売に長年携わってきたので最低半値、これくらい綺麗ならば50万円でも十分価値のある品だと考えてしまいます。
以前にも“最近では新品でも半値近くまで値下げしてしまう店が少なくないからね”と、懇意の琴屋さんからアドバイスを頂戴しましたが、なるほど、箏を求める方々にとっては買い易い時代になったのかもしれません。
ただ、本来の価値までも崩してしまうような値下げ合戦を繰り広げてしまえば、当然ながら本当に良い物は作ることが出来なくなり、やがては衰退の道を辿るしかありません。
本来、稀少な高級材と装飾の凝った高級箏を作るには、長い製作日数と何人もの専門職人の手が必要となります。こんな売価では職人さん達に怒鳴られてしまうでしょう。“和楽器業界”新参者の私が云う立場ではありませんが、和楽器の魅力はもちろんのこと、本来の価値を見い出せるよう取り組んで参りたいと願っております。店主:水本
和楽器百人堂
場所は現店舗の同じ通り沿いの50メートル奥。ビル1Fの路面店ですが、通りから、やや奥まった場所に位置しており、店内は表通りの賑やかな喧騒から隔離された落ち着いた雰囲気。
中古市場はもとより一般の和楽器店でも殆ど取り扱われることのない笙や篳篥、龍笛などの雅楽器や鼓、琵琶などの博物館展示クラスの逸品を品揃え。すでにプロ奏者や愛好家の方々からご好評を戴いておりましたが、ゆったりとした空間で、楽器選びをお楽しみ戴けます。試奏室も完備しておますので、ご希望の方は常時御利用戴けます。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
店主 水本