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同じ音を持つ鼓なし

上の写真は伝 千種作の小鼓古胴の内部を、風切り(※)から巣(※)眺めるように撮影した1枚。力強いカンナ痕が巣の中心部の音越しに至るまで施されているのがお判りでしょうか。

千種作の鼓筒は、荒々しいカンナ目と、音越しが高い(=孔が狭い)のが特徴。必然的に遠音を射す筒が多くなりますが、風切り、革口(※)の形状などのバランスは、それぞれの年代に求められた響きに応じて、緩やかに変化してきました。

当店在庫の千種筒鼓は、室町を過ぎて江戸に入ってからの製作品と思われる特徴がいくつか見受けられます。この機会に是非、お試しくださいませ。
お試し打ちの際は、お手元の革、調べ緒を御持参くださいませ。

巣(※)…鼓筒の上下に位置する請(うけ)と呼ばれる椀型部分を連結する細い孔道
風切り(※)…巣と請の境界の角に相当する円周部分
革口(※)…革の裏面が接する縁部分

※年末年始休業のお知らせ※誠に勝手ながら、弊店では2011年12月31日(土)より2012年1月3日(火)まで年末年始休業とさせていただきます。期間中お客様にはご不便をお掛け致しますが、何卒ご寛容くださいます様お願い申し上げます。


THE中古楽器屋3F和楽器売り場
和笛全般、和太鼓、尺八など、お手元の和楽器を買取致します 

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